四国のある県庁所在地に住む、40代の男性です。
県庁所在地と言っても、中心街から車で30分も走れば、そこには田んぼや山が広がっています。私の故郷も、そんな自然豊かな場所にあります。
祖父は専業農家として、田んぼで米を作り、山でみかんを育てていました。自宅には軽トラックとトラクターが当たり前のように置いてありました。
父の代になり、農家のカタチは少しずつ変わっていきました。父は兼業農家でしたが、近年は近所の農家さんに米作りをお願いしています。みかん畑は手入れされなくなり、山は放置されたままです。
なぜ、そうなってしまったのか。理由はとてもシンプルです。
トラクターなどの農業機械は、とても高価です。兼業農家が簡単に手を出せる金額ではありません。
たとえ無理をして購入したとしても、得られる収益はごくわずか。投資に見合うだけの見返りがないのが現状です。
父も高齢になり、いよいよ私の代でどうにかしなければならない時期が近づいてきました。そこで色々と調べてみたのですが、現実の厳しさを痛感しています。
まず、父と同じように兼業農家として農業を続けるのは、どうやら無理そうです。高価なトラクターなどの農機具を購入するための補助金は、調べた限りでは見つかりませんでした。同じ悩みを抱えている兼業農家の方は、やはり多いようです。
次に考えたのは、父がしていたように近所の農家さんにお願いする方法です。しかし、これも難しい状況です。私の田んぼの近くにいる農家さんたちは高齢化が進んでおり、私の代で専業農家として頑張っている人は見当たりません。
では、お金を払ってでも代行してくれるサービスはないのか?と調べてみました。しかし、2025年現在、農協でそういった代行サービスは行っていないとのこと。
どうすればいいのか…?
八方塞がりな状況に、頭を悩ませる毎日です。
いっそのこと、個人間で農作業を依頼できるようなマッチングサービスでも自分で作ってみようか…などと、突拍子もないことまで考えてしまいます。